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[6]岩瀬三郎・親分の本

 千駄ヶ谷の駅で一冊の本を拾いました。表題は岩瀬三郎著「あーいい湯だな 101話 岩瀬三郎の湯うゆう紀行」とありました。

 著者・岩瀬三郎氏は、知る人ぞ知る「天保水滸伝」で有名な笹川繁蔵親分を祖先に持ち、現在も千葉県・銚子方面で縄張りを持つ岩瀬組の親分であります。

 本を読んでいるうちにぐいぐい引き込まれていきました。この本を「紹介」しないと捨てた人に申しわけないと思いました。著者・岩瀬三郎氏、いや岩瀬親分に失礼のないよう紹介したいと思います(以下親分でいきます)。

 この本は単なる温泉の紀行文ではありません。注意深く読んでみますと、いかに親分が日本の「露天風呂・混浴温泉」を愛しているのかがひしひしと伝わってまいります。

 そもそも温泉とは「混浴」がもっとも自然体なのです。「男湯」「女湯」と分けた歴史は浅く、江戸時代の銭湯でも脱衣所は別々でありましたが、湯船に入りますと仕切りはありませんでした。(あぁ、江戸時代に生まれ変わりたい)

「裸の付き合いは男も女もないのです。正々堂々と自分をさらけ出す場所が温泉なのです」。この親分の考えに共鳴して子分になりたい心境です。

 また、親分は日本の秘湯(ヒユではありませんヒトウです)をこの本の中で百カ所に渡り詳細に紹介しております。特に「混浴・露天風呂温泉」が好きな人には「よだれ」が出てくる内容です。本そのものがガイドブックを兼ねております。

 また、親分は「多趣・多妻」で、とくに歌は演歌ではなく、本格的な合唱団員で定期公演を「稼業」を放り出し全国各地で行なっております。

 定期公演の合間をぬって、「秘湯めぐり」をするのですが、その秘湯が気に入りますと何10回も入ります。これまで「湯当たり」は数え切れないほどしています。

 親分の得意技は「温泉のはしご」です。一日に5軒〜10軒はしております。「温泉のはしご」の秘伝はこの本を読まないと分かりません。

 わたしは「そこに山があるから登るのだ」と同じように「そこに温泉があるから3分間入るのだ」です。どちらかと申しますと「混浴なら1時間入るのだが」狙いです。
 
 これだけ詳しく秘湯・混浴露天風呂を紹介した「本」は現在の日本にはありません。また、親分はあの有名な「日本秘湯・混浴露天風呂探検隊」の隊長でもあります。

 この本には『追いかけて雪国 ここでは混浴が自然のなりあい』『みちのく演歌一人旅 厳冬日本海の露天風呂』『六百年以上の伝統を誇る名湯“四万”病に効き目あり』『死霊の世界で混浴を 天女に出会うなんて』とこのような項目で百カ所の秘湯・混浴露天風呂を紹介しています。

 今年、親分は還暦を迎えて稼業は子分に任せて、お婆さん・お爺さんを対象に「温泉アドバイザー」になるそうです。また、近くホームページで「秘湯・混浴露天風呂相談センター」を開設する予定です。もちろん親分が老後を楽しむボランティアーです。

 本の最後を見ますと「自主出版」になっております。ということは一般書店では購入できないということです。

 一つだけ方法がありますE-mailが記載されていました。ここで公表いたしますと親分に「指つめ」させられる恐れがありますので掲載するわけには行きません。直接に臼井まで問い合わせください。そっと教えます。

 あぁ、一つ忘れていました。親分は字が上手で、半端ではありません。「感謝状」「仇討状」「廻状」「切腹状」「脅迫状」などはすべて毛筆で書きます。本を購入する時には「サイン」を忘れずに頂いてください。

 肝心の本のお値段ですが、「寸志1万円」でも安いです。が、太っ腹の親分ですので千円ぐらいで「手を打つ」でしょう。「首討ち」はないと思います。

 最後にこれだけの秘湯めぐりをした親分には「ラブ・ロマン」は一切ありません。一切といっても混浴ですから、おばあさんのお尻ぐらいは触わったと思います。それ以上は「あねさん」が世界で一番怖いので進展はできせん。「多趣・多妻」ですが、「多妻」は親分の願望なだけなのです。

 あぁ。わたしも何もかも投げ打って「秘湯・混浴露天風呂」の旅に1年ぐらい行きたくなってきました。ねぇー。お願い。いいでしょう。

親分曰く「お前さんは動機か不純だからダメ」
ガックリ。

親分のE-mailを知りたい方は右記まで E-mail

(2005年10月1日)



前回の 記録的・局地的・集中豪雨 にこんな感想が寄せられました。

【ところで、臼井様の愛車のボディーカラーは“イエロー”ですね。道路公団に長年勤めた方の著書に『この運転なら死なない』というのがあり、その中で車両の存在を示す視認性に優れた色彩として、黄色または明るいオレンジが紹介されていました。目立つので、モライ事故が少ないという事らしいのです。蛇足ながら、『このような色合いを選ぶ人は、自意識が高く、自滅型事故が多い』とも書いてありました。】

うーん。最後の蛇足はまったくその通りです。自滅型事故には気をつけます。今まで生きてきたのが不思議なくらい乱暴運転をしてきました。反省。反省。



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