「サタデーリーグ」トップページへ 前ページへ



[12]借金も財産の内

 新年あけましておめでとうございます。
 今年もグェーッたまんない!(オヤジの独り言)を書かせていただきます。

 さて06年度予算の財務省原案によりますと、国民(全人口)一人当たりの借金が約607万円になりました。これは過去最大になるそうです。

 わが家は7人家族ですので4249万円になります。この借金を返すのにはどうしたらよいのか女房に相談いたしました。その答えは。
「お父さん。簡単ですよ。家の借金ではないから。日本銀行で印刷すればいいのよ」
 皆様、この答えにどう対応いたしましょうか。

 確かに日本銀行で775兆円のお札を印刷して、国内外にバラまけば解決するかも知れません。わたしには「775兆円」という額は全く見当がつきません。国の予算の何年分か調べましたら約10年分でした。


 借金775兆円は日本銀行で印刷する換わりに「国債」でやりくりしているのです。
 国債とは国が財政上の必要から発行する債券で国の運営に必要な資金を集めるために発行されるものであります。国の借金は国債でまかなっているのです。

 分かりやすく解説しているのを読売新聞ネット配信で見つけました。


【20日に内示された2006年度予算の財務省原案の歳入・歳出額を、1億分の1程度に縮小し、月給45万8000円のサラリーマン世帯に例えてみると、国の財政が、危機的な状況にあることが浮かび上がる。

 国の税収にあたる夫の月給は、景気回復のおかげで1万8000円アップとなったが、妻のパート収入(国の予算では税外収入)と合わせても月49万6000円にとどまり、住宅ローン返済(国債費)と、田舎への仕送り(地方交付税など)で3分の2が消える計算だ。

 残った16万4000円だけでは、とても一家の生活費(一般歳出)はまかなえない。さらに、けがや入院などで医療費(社会保障費)が20万5000円もかかり、家の修繕費(公共事業)や教育費(文教・科学振興費)なども加わって、毎月の赤字は29万9000円になる。

 不足分はカードローン(国債の新規発行)で補うしかない。ローン残高(国債発行残高)は、1年間で350万円を超えるペースで元本が膨らみ、住宅ローンを返済するどころではない。】(読売新聞 12月21日)


 いやはや、全くその通りです。若い人たちが、人並みに結婚して家庭を築くなどというのは「嵐の中を船出」するのと同じです。少子化問題などはこれでは永久に解決できません。

 さらに心配なのは日本が大地震などにより壊滅的な打撃を受け、それによる経済的危機に陥った時、果たして世界の国々は、775兆円もの借金がある日本にお金を貸してくれるでしょうか。

 同盟国のアメリカ大統領からもこんなメッセージが来るでしょう。
「わが国はインディアンをやっつけ、世界平和のためにイラクもやっつけた。それは建国以来の好戦魂と独立精神があるからだ。日本も大和魂でわが国を頼らずにガンバレ。チョコレートとガムを送ってやろう」この一言でおそらくチョンです。

 2006年度も日本経済の「火の車」は変わりありません。けれど「借金も財産の内」です。有効なお金の使い道を考え、アメリカのいうことばかり聞かなければ、日本経済は生き延びられるでしょう。

 あぁ、わたしは何時から「経済学者」になってしまったのか。

 おっと借金(国債)を減らす最大の方法を忘れていました。

 それでは庶民の皆様へ。横須賀の純ちゃんからのお年玉です。
「ハイ。借金は消費税、所得税の増税で解決します」

「グェーッたまんない!」
「だって皆さんが選んだのでしょう?」。

(2006年1月1日)



「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ