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4月8日桜が満開の日に「団塊の世代」と「転落の世代」を交えて、神奈川・道志川へ早春キャンプに行ってきました。 この中のKさんが東京を後にして、遠い「異国」に永住することになったのです。今回は「お別れ会」を兼ねた早春キャンプなのです。 参加者はそれぞれのアウトドアーのエキスパートです。釣りや、山や、自転車屋、なんでも屋の集まりです。 「転落の世代」とはアウトドアーのやりすぎで管理職から転落した世代です。 なぜ、わたしがこのような集まりに参加しているのでしょうか。 それは「類は類を呼ぶ」というか、在職中に飲み屋で自然発生的に集まった「ヤロー集団」であります。 早春キャンプは12畳ぐらいのバンガローを一軒借り切って、屋根つきの炉辺に「赤提灯」をぶら下げるアイデァーはさすが飲み屋の「ヤロー集団」です。 屋根つきの炉辺を囲みながらビール、日本酒、焼酎、ワイン、果実酒を飲みつづけ。さらに焼肉、焼き鳥、山菜どっさりうどんを食べつづけ。気の置けない仲間との会話は最高に楽しいです。 夜の7時ごろに飛び入りの落語家ではなく、「落伍家」が車まで駆けつけてくれました。早速多いに飲ませて得意の落語を一席。 「えー。俺は普通に生きてきたのだ。それなのに隣の後家さんが俺にちょっかいを出すのだ。この事を好きな女に言って、ぶん殴られたねー」(「よー、後家殺し!」) 「ここにラブレーターがある。こう書いてある。私は貴方の誠意に応えることは出来ません。それは貴方の誠意が冗談だか本当だか分からないからです。女心は冗談もわからないのかねー」 「いやー、昔はモテモテだっなぁー。エッ。今どうなのかって、今だって60のババアーから、フーさんお墓をいっしょに見に行かない。次いでに葬儀屋さん行ってー、お誘いがくるよ」 「お墓の引越しとかけてなんと解く はかがいかねえー。エーおあとがよろしいようで」 爆笑、爆笑のこんな「落語」が延々と続きます。外では「釣りや」が大声で分けのわからない唄を歌っています。 静かな山深い河原の早春の夜はふけていきます。昼間みた満開の山桜はバンガローの弱い灯かりに照らされて「ヤロー集団」の話し声と歌声を聴いているのだろうか。 寝袋にもぐりこみ、目を閉じると睡魔がどっと来ました。睡魔を心地よく受け入れながら、わたしはこの「ヤロー集団」といつまで付き合えるのか。うーん。あと10年は早春キャンプに行きたいなー。73歳の早春キャンプも悪くないかァー。 Kさんの「異国」にも来年行ってみようかなぁー。そして静かに、静かに眠りにつくのであります。 |
(2006年5月1日) |
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