作 臼井 淳一


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 (1)あぁ…定年8カ月前

 いよいよ定年まで8カ月を切りました。ということはこの連載8回で終りということです。定年までの8カ月の心境は、どんなものなのか皆さんは知りたいでしょう。それは奇奇怪怪です。

 40数年も、私はこの会社になぜ居たのでしょうか。よーく考えて見ました。そして結論は「他の会社に移るのが面倒だった」だけです。別に「辛抱」したわけではありません。どちらかと言うと気が短い方なので「上司」と若いうちは喧嘩もしました。欠勤しても「俺の給料が減るから会社が得するだろう」と訳のわからないことを平気でいいました。
 
 よく「愛社精神」なんて言いますが、私はどちらかと言うと「愛自分精神」です。読んで字のごとく自分だけ愛していました。まぁ、これが私のながーく会社にいられた秘訣です。

 もうひとつ「秘訣」がありました。それはいやなことは「忘れる」ことです。よく同僚とお酒を飲んでいまして「むかし昔」の話がでますが、私が「いやな目にあった」その当事者の名前も(>_<)も覚え出せないことがたびたびあります。

 良い事はしっかり覚えています。例えば「東京オリンピック」の時に酔っ払って、商店街の日の丸を片っ端から盗んで、おまわりさんに追われたこと。(もう時効でしょう、海外には一度も行っていません)。あぁ、これは悪いことです。本人は楽しい事だと想いこんでいます。こんな話はきりがありません。

 最近、気心の知れた仲間とお酒をよく飲みます。こいつ等と飲めるのは、もう時期終りかなぁーと想うと、お酒がほろにがーくなります。

 春4月 お酒の味も ほろ苦く(すいません4月は春でした)。

2002年4月5日



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