作 臼井 淳一


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 (3)あぁ…定年8カ月前

 いやはや、とんだ勘違いをしてしまいました。よーく数えてみましたら、わたしの定年は正確には今回(6月)を入れまして8ヶ月前でした。ということは10回の連載になってしまいました。(HP更新者・管理者・金光さんすいません)。

 これと似たような話が3年前にもありました。わたしはこの時点で「来年定年」だと信じ込んでいました。よーく指を折って数えたら、あと2年もあるです。このときの「心境」はホームランを打って、ホームベースを踏んでから、審判員さんに「ご苦労さん。ファールといっているのになぜ走るの?」といわれた心境でした。

 そもそもわたしは出生からおかしいのです。なき母は11月6日だというし、伯父と伯母は確かに翌年の1月6日だというし(戸籍抄本は1月6日)。わたしはいまさらどちらでもいいですが、振りかえってみますと「2カ月」の誤差がわたしの人生を大きく狂わせたような気がします。

 思い起こせば「誕生日祝い」は子供のときから現在まで、1度もやってもらったことがありません。女房曰く「何時生まれたか分からない人には、誕生日の資格がない」。そうです。また、女房曰く「2003年の1月6日は、最初で最後の初めての誕生祝い」をやるそうです。
 
 この謎の「2ヶ月」出生の誤差が、わたしの頭のコンピューターを狂わせ、「数字」にまったく弱い人間に育ってしまいました。その変わりといってはおかしいですが「感ピュ−ター」で補い、補い「渡る世間は鬼ばかり」の世界を生きてまいりました。

 この作文を読まれている方は、わたしよりお若い方々だと思います。わたしは人間には「短所」などあると思いません。全部「長所」です。と最近思うようになりました。そして人間が「大好き」になってきました。

「2ストライク3ボール」このあとは数えません。

(2002年6月1日)



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