作 臼井 淳一


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 (8)ひろみ様へのお手紙

 日記(「ウォーキング狂言」http://www7.ocn.ne.jp/~h-tiba/index.html[♪])を毎日読ませていただいております。日記のなかから「定年後の生き方」をいろいろ勉強させていただいております。

 わたしの定年までの「出勤」する日数を正確に計算いたしますと、あと70日前後でございます。(電卓で計算しました)。
 これから自分一人でいろいろと「計算」することが多くなることと思います。わたしにとっては最大の「苦痛」でございます。

 なにしろ40数年間「年末調整」の生命保険控除の書類すらも同僚に書いていただきました。(正確には書かせた)。これからはだーれも面倒を見てくれません。
 わたしは定年を迎えて一番怖いのは「数字」でございます。あとなん年「生きる」か分かりませんが、数字で苦労することは目に見えています。

 ひろみ様の日記を読んでおりまして、定年後の毎日の「目標」なんてものはあってないようなものだということがよーく分かりました。わたしもあえて目標は持ちません。けれども「野望」は持ちますよ。

 その野望は、大学に入って「数学」と「英語」だけをを勉強することです。もちろん試験のない大学を探さなくてはなりません。

 この「野望」が実現しましたら、わたしには「怖い」ものは、この地球上から完全になくなります。
 そして「美女と野望」などという映画も作ってしまいます。また、男はつらいよ「寅さんは商売で○円○銭稼いだ」なんていう本を書きあげるでしょう。

 ひろみ様。わたしは野望を小さく持ちます。
「野望+ほら貝」などとはいわせません。
 
 あぁ。もちろん「ヨーロッパ・アルプス」にもいきます。なにしろわたしには地球上に怖いものがなくなるのです。
 とても楽しい、ためになる日記、今後も見せていただきます。

(2002年8月15日)



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