小説「点と戦」予告編

作 臼井 淳一

(注・この予告編からヒントを得て小説を書くことを禁止する)


 巴(ともえ)清に長女が生まれたのは(正確には女房が産んだ)1月18日。長男が生まれたのは8月15日である。なぜか女房の誕月日、結婚記念日も忘れるている。長女と長男の誕生日も覚えてはいるが、昭和何年かまったく分からない。巴清にとっては子供の誕月日をしっかり覚えていることで、大体の子供の成長過程が分かるるのである。(点)
 巴清の性格は「争いごとが好き」な一面をもっている。特に相手が「絡んでくると」さらに清はその上で「絡み、争い」たくなる変な癖を持っている。清自身もなんで、なんで「糸」が絡むようになるのか好きなのか、清もときどき分からなくなるときがある。この「絡んだ糸」をほぐすこと
に、なんともいえない快感を覚えるときがある。(戦)



愛読者のみなさんへ

 「点と戦」の愛読者の皆さん、予告編を読んでいただき有難うございました。残念ながらこの小説は予告編だけでしばらくの間、筆休みさせていただきます。その理由はサタデーリーグが1部、2部とも激烈な争いに入るからです。そんな中で会長がのんびり小説を書いていてよいのでしょうか。というお叱りはありませんでしたが、もっともっとほかにやることがあるのではないかと、ホームページを見ながら真剣に考えました。
 愛読者の皆さん、巴清のように「結婚記念日」と「女房の誕生日」はしっかり覚えておいてください。女房のまだいない人は「結婚記念日」を早く作ってください。ついでに子供も作ってください。そして、少子化なんてふっと飛ばしてください(つくるは作るでいいのかな)。
 愛読者の皆さん、野球シーズンが終わりましたら、必ずこの続編は書きますから期待してください.中には購読を予約された方もおられましたが、しばらく待ってください。間違っても他の作家の『点と線』(とてもいい本でした)を購読しないでください。

(セミ時雨の8月15日、軽井沢にて)