臼井淳一の１週間（土曜日編）

　普通の勤め人は（サラリーマンという言葉は嫌いです。フリーターも嫌いです。要は皆さん働いているのです。労働者はもっとも嫌いな言葉です）勤め人の１週間は月曜日から始まるのです。私の知っている限りでは、床屋さんは火曜日休みですので水曜日から。デパート関係、アートネイチャ－関係は水曜日が休みなので木曜日から。月曜日の休みは意外と多いのです。日曜日にどっと人が訪れる遊園地、博物館、水族館、ホテル、飲食店、競輪場、競馬場、競艇場、雀荘等。これらは火曜日もしくは木曜日から始まるのであります。へそ曲がりで火曜日に休む人もいます。私の女房。（日曜日も休んでいるが。火曜日は誰もいないのでのんびり出来る　と言う）。うなづける点もあります。

　ところで、ここだけの話しですが、私は土曜日から始まるのです。晴天がつづくと１ヶ月も２ヶ月も始まりと終わりがない、堂々めぐりの浪浪者になってしまうのです。雨が降り、槍が降ってくれますと、はじめて規則正しく土曜日からスタートできるのです。

　【土曜日】朝５時半に起き、まず、メールをチェックします。返事を出せるものはすぐ出す。が、「大阪に野球の審判に来て欲しい」とか、「熊本のおいドンと相互リンクして欲しい」とかの面倒なメールは「ごみ箱」へ捨てる。中には「鈴木でーす。審判お願い」。こういうメールは「バーカー、どこの鈴木か。東京ドームで何時から試合するのか」と返信をします。

　さぁ。出勤だ。いやいや野球場にいくのだから「出球場」が正確だ。野球の審判で熱中症で倒れないように冷たい麦茶をポットに入れ、車で運転しながら食べられる菓子パンをつめ込む。なんとなくピクニック気分になってきます。チームは野郎ばかりだが、もしかしたら女子マネージャーに美人がいるかも知れない。そしたら菓子パンをあげようなんて、いそいそと支度をするのです。

　プレーイボールは朝の８時。この日の最終審判は夜の７時から９時です。無事審判が終わり、帰社は、いや、家路につくのは11時。フロに入り、同時に２本の歯ブラシで歯を磨き（２本ブラシの使い方は私の特許）、また、同時にシャンプーで頭および全身を３分で洗い。すぐに発泡酒のビール500mlを２本飲み、あたふたと２階に上がりメールのチェック。
　「若い女性を紹介します」「○○○○を買いませんか…」開かずにごみ箱へ。友人から孫の写真が送られてくる。重い、重い、なかか開いてくれない。すぐに返事を書く。「康さんのこと　が面白い、続きは何時書くのですか」なんて嬉しいメールがあると、疲れた頭にムチを打ち、つづきを30分で書き上げ。金光さんに「ＨＰを更新して欲しい」とメールを送ります。

　そして、体中にトクホンをベタベタ張り、バターン・キャーと眠りにおちいってしまいます。あぁー、なんとあわただしい土曜日でしょうか。