♪ツンダラ・ツダラカ・スイ・スイ(大昔・植木等が歌っていた)

【日曜日編】



 私の今までの人生の半分は野球に取られています。残りの半分は「仕事」といいたいところですが、仕事はなるべく必要最低限しかやらず、残業もそこそこにして、「仕事人間」にはなりませんでした(なれませんでした)。まぁ、会社では好き勝手、わがまま放題にふるまってきました。私が「経営者」なら、こんな社員は、日本刀で首を切って、首をピッチャー・マウンドにさらしたでしょう。まぁ、今まで首がつながっていることは「運」が良かったとしかいいようがありません。

 それにしても、今は大変ですね、「リストラ」「リストラ」で。私は「リストラ」という言葉が嫌いです。先日も友達がニコニコしながら「娘がリストラにあいましてね」、と流行に乗っているようにいうので、私は「首切り、解雇といいなさい」。友達はションボリしまして、深刻になりました。そうなんです、日本人は横文字にだまされやすい人種なのです。正しい日本語で「首切り反対」と叫びなさい。

【日曜日】朝の行事は土曜日となんら変わりません。ただ、ひとつ忘れていました。家の中で飼っている「愛犬ハッピー」の散歩です。この犬は、ほとんどの「日本語」を理解しています。たとえば「ブーブー(車)で行こうか」と一言、私がいっただけで、トイレにも、パソコンを見ていても、食事をしていても、私の足元から離れません。もしも約束を破ると、手痛い「オシッコばらまき」という反撃にあいます。怖い。怖い。

 さて、今日の審判の予定ですが。恐怖の5試合が組まれています。まず、大田区・荻中球場で9時−11時。すぐに渋谷区・二子健保で12時−16時のダブルヘッター。それが終わると、また、大田区・海浜公園で17時−21時までのダブルヘッター。なんでこうなったかといいますと、今年の夏は異常に暑く審判団がバタバタと倒れてしまいました。私は比較的、楽をさせていただきました。そのつけが今になって返ってきました。この恐怖の5試合に備えるために1週間前から体をいたわりつづけ、会社では余計な仕事はせず、早く家に帰り、風呂、食事と規則正しい生活をするのです。悪友が「チョイト一杯」なんて誘おうものなら「この緊迫した情勢をなんと考えているのか。バーカ」と一蹴します。

 そして、無事に恐怖の5試合を終えると、エベレストに2回続けて登ったような「爽快感」が訪れるのです。同時に、疲れが必ず2日後にドーッとくるのです。この疲労が回復するのには5日間かかるのです。会社ではボーッとしているのです。家でもボーッとしているのです。サタデーのHPをみるとシャキッとするのです。

 正しい日本語をつかいましょう「首切り絶対反対」。

(つづく)

【次回は月曜日】
2000年9月