♪ヘイヘイホー、ヘイへイホー♪(大昔・北島三郎が歌っていた)

【火曜日編】



 久しぶりに完全試合の審判をやりました。残念ながらサタデーリーグではありません。スコアーは15対0でした。7回裏表1時間45分で終わりました。定かの記憶ではありませんが、外野フライが2、内野ゴロが8、三振が11です。合計21のアウトです。負けている方が5回を終了して、今までの早打ちを止め、2ストライクまで待つようになりました。結果はカウント2−3からフォークボールで三振。

 実は審判の私も完全試合を全く意識しておりませんでした。7回の裏、最後の打者で「あぁ、1人も塁に行ってない」と思いました。それだけゲームに集中していたのです。
 完全試合には、いろいろな条件が伴います。「運」だけではありません。攻撃側の早打ち、完璧な内野、外野の守備。カウント2−3から三振を取れるコントロール。それに審判員が集中できる環境、具体的には投手、捕手、審判の3人が良いリズムで試合が進行できることです。

 いままで、あと一歩で完全試合というゲームがありましたが、「運」に見放されたゲームが多いです。完全試合はゴルフのホールインワンよりはるかに価値があると思います。ゴルフの場合は偶然が伴います(ブルーナイツの皆さん、すいません私はゴルフ3回しかやっておりません)。また、完全試合は投手一人ではできません。野手の協力なくしてはできないのです。この記録はすごーいのです。

【火曜日】この日はメールが一番多い日なのです。皆さん深夜に送信してくるのです。実は、ここがインターネットのいいところなのです。電話やファクスなどは深夜はできません。また、メールは証拠が残ります。電話ですと聞き間違えたり、メモを取り忘れたり、ファクスは受信していなかったり、用紙がなかったりで、再確認もかったるいことがあるのです。

 この1年間はメールでのやり取りが多いため、電話が極端に減りました。また、年々、記憶力が衰える私の頭にメールでのやり取りは、間違いを防ぐにも欠かせません。けれども時々「明日の試合中止」なんてメールがありますと、心臓がドキドキします。この場合は電話をするのが常識ですね。(ビランズ・谷内山さん)
 
 火曜日は土曜、日曜の審判をやった疲れがどっと出る曜日です。年齢と共に疲れが出るのが遅くなりました。駅の階段を上るのにも手すりを使い、エレベーター、エスカレーターの設置してある場所は必ず利用することになります。もちろん帰宅はタクシーを利用します。何しろ我が家は、山の頂上にポツンと建っているのです。この疲れた足では、たどり着くまでに遭難の恐れがあります。

 大雪の日に家の鍵を忘れて帰宅し、女房が帰るまで「物置」でガタガタ震えながら過ごしたことがあります。あと1時間女房の帰宅が遅ければ…と思うとぞっとしました。

 「山のてっぺんで景色がいいですね」と言われますが、丹沢も奥秩父も南アルプスも富士山も「もう、見るのはいや」という感じです。もちろんこれらの山を登るつもりは毛頭ありません。宝くじが当たったら下界に引っ越そうと思っております。
 
 皆さん、その時は下界の悪い環境から私を守ってください。

(つづく)

【次回は水曜日】
2000年10月