台風の日に魚野川(信濃川支流)上流の民宿に泊りました。「ドスン ドスン」という音で一晩中眠れませんでした。 「ドスンドスン」という音は、大石が川底に当たる音です。民宿もグラグラするのです。民宿が川に落ちるのではないかと、宿の主人に聞きますと「いやー。そんなことねえ。それより明日の朝もっと面白いもの見えるから」と言われて安心しました。 朝、川原に行ってみると、なんと10メートル以上の木が立ったまま流れているではないか。それも1本や2本ではない、こんなにたくさんの木が流れてしまうと、山の木が無くなってしまうのではないかと、心配するほどの木が流れています。それも立ったままです。「自然の力」を目の当たりにして、つくづく人間なんて「ちっぽけ」だと思いました。
きりえ「山を想えば」
「日本は高温、多湿、台風など雨量が多いいので、植林しなくても30年で木が育ち、ほっておくと100年で密林ができる。ヨーロッパではできない」(100年前のドイツ宣教師の話し)。現在、日本の自然破壊もすごいいきおいで進められていますが、守ろうと思えば「環境」がいいですから、今のうちなら間に合うのです。山を完全に削り取るようなバカなことは止めてください。川底をコンクリートで固めるなんて、お金の無駄使いも止めてください。 あぁ、それにしましても「山」にゴミを捨ててきましたね。反省しております。 青春は反省の繰り返しなり。
[2001年8月]