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昨季、賞金女王に輝いた上田桃子をはじめ、二位の横峯さくらら、〇八年度シード権を得た賞金ランキング上位五十一選手の平均年齢は二十七・七歳。五年間で実に五歳も若返ったことになり、〇四年に八人もいた四十歳代はたった一人になった。 若返りがなぜこうも急速にすすんだのか。背景には、ツアー人気低迷に危機感をもった日本女子プロゴルフ協会が〇二年、シード権にもれた選手も再度(翌年)挑戦できるようにと、予選会を改革したことがある。 プロテストに合格できなくても、予選会で上位五十人に入れば、非会員プロとしてツアー参戦が可能になった。 昨年は制度改革の恩恵を受けてツアー参戦した八選手が合わせて十五勝する活躍を見せた。このなかには新人の佐伯三貴らも含まれている。 改革と歩調を合わせるように、ジュニア時代に徹底した英才教育を受けた若い選手が登場するなど、人気もうなぎ上りだ。 上田のほか、古閑美保、原里菜、最年少十九歳の服部真夕ら、七人のシード選手を輩出しているゴルフ塾関係者は言う。 「日本の女子で一億円稼げる唯一のスポーツはゴルフ。男子は野球やサッカーに人材を奪われるが、女子は才能のある子がゴルフに集まりやすい」 また、あるベテラン選手は「飛ばすだけでなく、小技の技術が高い」「私たちの時代にはアプローチは一種類で押すのが主流だったが、今の子はスピンをかけたり、二、三種類のショットができる」と脱帽する。「その上、美人ぞろいだし……」 今年は北京五輪がある。でも、女子ゴルフ人気はそれにも負けそうにない。 |
(「損保のなかま」2008年2月1日付より)
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